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経営情報 『クラウドファンディングの活用』

 みなさんは資金調達を考える際、まずに金融機関からの借入金が頭に思い浮かぶと思います。ただ、何か新しいことにチャレンジしてみたい、新製品の市場の反応をみたいなどの用途に借入金はなかなか使いにくいものです。そこで最近よく耳にするようになった「クラウドファンディング」を今回ご紹介します。

 

 クラウドファンディングは、やりたいことを実現したい人が、インターネットを通して不特定多数の人から資金を募るために利用されることが多いサービスと言われています。

 昔からカンパや募金、大相撲の懸賞金などの形(今のクラウドファンディングの「寄付型」に近い)で似たようなものがありましたが、日本でも10年ほど前からインターネットを活用した今の形に近いものが始まり、現在では2,000億円市場とも言われています。
 現在のクラウドファンディングは大きく分けて、

 

 

1. 金銭的リターンのない「寄付型」
2. 金銭リターンが伴う「投資型」
3. プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型」

の3つの形がありますが、「購入型」が日本で一番ポピュラーです。

 

 

 「購入型」の特徴として、不特定多数の人が自身の興味や共感が持てるプロジェクトに対して支援をし、その支援の対価として、そのプロジェクトで実施(製作)する権利(物品)が支援者に提供されることから、大手企業などでも新製品の市場調査や反応をみるために活用した事例や、個人の副業で始めた事業を本業に事業化できるかの試金石として活用した事例もあります。プロジェクトの規模も数万円と少額なものから、億を超える支援を得たプロジェクトもあります。具体的な例としては、映画の製作資金や町おこしでイベントを開催するための資金、飲食店でお店の味を広めるためのキッチンカーの製作資金や極小 極薄の財布の製作資金など、多種多様なプロジェクトが存在します。


 とはいえ、クラウドファンディングに興味はあるのだが、どのようにしてクラウドファンディングを利活用すればいいのか、何ができるのかわからない、実際に集まるのかといった声が多いのも確かです。

 

 またアイデアによっては、クラウドファンディングに不向きなものも確かにあります。全てのプロジェクトが成功しているわけではなく、失敗に終わるプロジェクトも数多くあります。しかし、クラウドファンディングの大きな特徴は、一度やったら終わりではなく何度も利用・挑戦することができる点にあります。つまり積み上げた成功・失敗の経験値が次に活かせます。また無形の効果として、クラウドファンディングで募集することで、広告宣伝を行わずも「こんなことをやっている」事業者であることを広く世界に認知してもらえるアピールの場にもなります。

 

 これはと思えるアイデアをお持ちであれば、クラウドファンディングを活用してみてはいかがでしょうか。