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国税のクレジットカード納付で資金繰りがらくに!?

 けやきニュース2月号で紹介しました「クレジットカード利用による国税の納付開始」について、広く皆様にご利用いただけるように、“知っておいて損はない”補足情報をご紹介します。

〇クレジット納付によるメリット

メリット① いつでもどこでも24時間納付が可能

 パソコン・スマートフォン・タブレット等の端末があれば、家から一歩も出ることなく夜中でも納付できます。ただし、法定納期限を過ぎてからの納付は延滞税が発生することがあります。

メリット② 分割・リボ払いにより簡単に分納ができ、資金繰り対策ができる

 税務署に申請する分納手続きは煩雑で時間がかかるだけでなく、税務署に厳しく納税計画を詰められることもあります。一方、クレジット納付では、分割(3回、5回、6回、10回、12回)やリボ払いを選ぶだけで支払を先に延ばせます。口座振替に比べ手続きが多い、決済手数料や分割・リボ払い手数料、カード年会費がかかるなどのデメリットもありますが、資金繰り対策として利便性が高いといえるでしょう。

〇カードの利用限度額の注意点

 クレジットカードには利用限度額があります。その額までは自由に使ってよいという枠です。この利用限度額は、個人や法人の信用力(=返済能力)や、カードのグレードによって異なります。新規にカードを作成したときよりも、半年~1年ほど利用した後の限度額の引き上げ審査のほうが、比較的通りやすい傾向にあります。また、必要な時だけ一時的に限度額を引き上げてもらうこともできます。
 法人税や消費税など金額が大きくなるケースが多い国税での利用においては、あらかじめカード会社へ利用限度額の増額をお願いしておくことも必要かもしれません。カード会社へ利用限度額の確認と、限度額を増やすための手続きを行いましょう。銀行残高不足で引落しができなかったことがある場合など、本当に資金繰りが厳しくなった時の増額には対応してもらえない恐れもあります。

〇カード利用で貯まるポイントの利用

 多くのクレジットカードは、利用するとポイントが付きます。一般的に「個人カード=100円で1ポイント(1円相当)」「法人カード=100円で0.5ポイント(0.5円相当)」が相場と言われています。
ポイントは、キッチン用品や家庭用品などの物や商品券・ギフトカードへの変換、ワオンやナナコなどの電子マネーへの充当、マイレージや他のポイント制度への移行、キャッシュバックなど、様々な利用方法があります。納税の決済手数料とカード会社のポイント付与率を比較しながら、どのカードを使うのが一番良いか検討してみてはいかがでしょうか?(※ただし、ポイントが高額になる場合は、個人または法人の所得として申告の対象になる場合もあります)

〇埼玉県では

 私たちの身近なところでは、自動車税(県税)がクレジットカードで納付することができます
(「Yahoo!公金支払い」)。支払可能な期間は5月の一か月間のみに限定されますので、利用される方は納付書が届き次第お早めにお手続きください(H28年度の支払可能期間はH28/5/6~H28/5/31でした)。