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税務情報

平成30年路線価が公表されました

 7月2日、国税庁より平成30年分(30年1月1日時点)の路線価が発表されました。テレビ等で、東京・中央区銀座5丁目の路線価がバブル期を超えた昨年より更に上がり、過去最高額となる44,320千円となるなど報道を目にした方もいらっしゃると思います。ただし前年からの上昇率は下がりました。

 都道府県別では、インバウンド効果が高かった沖縄県が+5.0%、東京都の+4.0%、復興需要に支えられ新たな地下鉄が開業した宮城県+3.7%が前年と引き続きTOP3に並びました。上昇した都道府県が18ある一方で、減少した都道府県が29県となり、毎年のことながら地方では減少が続いています。

 埼玉県は、県全体では+0.7%と5年連続の上昇となり上昇率も拡大しました。税務署ごとの最高路線価では、上昇8か所、横ばい6か所、秩父のみ下落しています。県内最高路線価は27年連続・大宮駅西口駅前で1㎡あたり3,300千円(前年比+10.4%)で、大宮駅のオフィス需要などビジネス面が評価されているようです。

 表の通り、加須・行田・羽生の主要地点では、長い間下落・横ばいが続きましたが、一部の地点が上昇に転じたことに驚きました。大宮など県南の地域にけん引されて県北も上昇基調になっていくのか、今後も注目されます。

 

【路線価とは】

 路線価とは、国税庁が発表する1㎡あたりの土地の評価額です。相続税や贈与税の申告の際には、その土地に接している道路の路線価×面積(㎡)で計算した金額が土地の評価額になります。一般的に、公示地価の8割に設定されています。また、市街地以外の場所では路線価ではなく「倍率方式」によって評価します。

 

 

路線価