令和6年分の路線価が、7月1日に国税庁より発表されました。
全国平均では上昇傾向にあるようですが、県内状況についてまとめました。
【税務署別の最高路線価(抜粋)】単位:千円】
東京都心での地価の高騰を受け、埼玉県内の標準宅地は前年比2.1%上昇しました。上昇は3年連続となり、コロナ禍からの回復によるインバウンド需要が復活してきたことが理由に 挙げられています。大宮・浦和の最高路線価は10%以上の上昇率で、これらのエリアの需要がますます高まっていることが分かります。再開発も進んでおり、久しぶりに訪れると知らない駅と錯覚するほど、景観が変わってきているように思います。また、越谷市でも交通 利便性の高さから上昇が目立っています。
一方、県内15税務署別の最高路線価では、前年と横ばいが5地点(上記表参照)でした。 この行田・熊谷をはじめとする県北部地域や秩父だけでなく、東松山・春日部なども人口 減少の影響から需要は限定的とされました。そのような中にあって、行田管内では羽生駅西口が1,000円上昇しました。私たちの事務所の周辺で上昇に転じた例はここ数年記憶にありません。一部地域だけであっても上昇がみられたことは、明るい希望が見えてきたと言えるのではないでしょうか。
※路線価とは、道路に面した土地の1㎡あたりの評価額で、相続税や贈与税を計算する際に使われます
参考:国税庁HP「財産評価基準書 路線価図・評価倍率表」https://www.rosenka.nta.go.jp/