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所長のコラム -Vol.11-

私の、仕事の流儀

 

 長いこと仕事をし、多くの従業員を見てきました。そこで仕事への取組み方、従業員の見方について思うところを述べてみたい。きっと貴方にも頷いてもらえるのではないかと思うのです。

 

 まず新入社員、初めて仕事を与えられた時、必死にこれを覚えようとするでしょう。メモを取り、先輩のやり方を見、分からないことは質問し・・・。この仕事への取組み姿勢を上司はじっと見ています。こいつは使えそうだ、いやダメだな、とか。仕事を覚えるのは自転車に初めて乗るのに似ています。最初は転んだり、くねくね曲がったり・・・そのうち真っすぐ進むようになり、身体が覚えてしまって意識しなくても乗れるようになりますね。実際の仕事は日々新しいことが出てくるので、一度覚えたら終わりではなく、日々の研鑽が求められるでしょう。それだけ仕事に対する取組み姿勢がずっと問われることになります。

 

 ところで、一生一つの仕事で満足する人は少ないでしょう。キャリア・アップと称して転職する人は後を絶ちません。ここに経営の難しさがあります。しかしながら辞めてゆく人の大半は人間関係と仕事に対するモチベーションの低下にあると思っています。そこで私の仕事の流儀その1は、「思いやりとモチベーションアップの職場づくりに心掛けよ!」です。

 

 しかし、組織が大きくなると社長自ら職員の一挙一動を見ていることはできません。そこで自分の代わりに見てくれる中間管理職を置こうとしますが、この新しいポジションに全く答えられない職員が多いのも事実です。中間管理職はプレイングマネージャーです。自ら第一線で働きつつ、部下の育成と管理をし、部署の成果を上げるというハードな仕事です。若い頃に読んだドラッガーに、彼が一生懸命やっているのにトップから評価されなかったという逸話が載っています。トップが求めていることを理解しようとせず、自らを変革できなかったという悔恨談です。それでも社長はめげずにこの道を進むしか組織の発展はありませんね。私の仕事の流儀その2は、「適材適所を断行して任せよ!」です。

 

 こうして社長は組織を束ね、組織の力で社会に貢献しようと日夜もがいているのです。業界や社会の動きに目を配り、常に仕事の変革を追い求める者、それが真の経営者であると思います。やっている仕事の中身は熟知しつつ、それでも第一線で社員と同じことをやっているようではダメだと思うのです。私の仕事の流儀その3は、「社長は職人であってはならない!」です。